Ten story

ハワイでは珍しくブランコのあるカマルンパーク。自然豊かで野鳥が生息するこの公園は別名“インコの森”ともいわれているそうだ。その公園と白い教会の間を少し歩くとマノアの滝で有名なウォーターシェド森林保護区の緑がみえる広場にでてくる。ヤシの木に囲まれた白い平屋の建物は約100年前に創設されたハイスクールである

そこに、ひとりの15歳の日本人が立っている。

彼は習いたての中学生英語を駆使して会話をしている。なんと、親にも許可を得ず高校の願書を提出してきたのである。彼が彼なら親も親。そして、ハワイの高校への留学となった。

まさに奇想天外を実践する彼。
入学した高校の野球部はハワイでは強豪校である。通常セレクション以外では絶対入部はできない。しかし、試合のマウンドで投げている彼・・・

野球部員のジョンとのキャッチボールを見ていたコーチから誘われてチームに入ったようだ。たまたまなのか、戦略なのかは、彼に聞くしかない。

授業は完全英語。テストも英語。360度英語。確か日本の中学校での英語の成績は悪くはないが特質するものもないはずである。

短期留学のようなバカンス感とは全くちがう環境の中で、彼はハワイに根を生やしていく。

3年後・・野球での大学の道が見えた時・・
突然のゴルファー転身宣言!
驚くのは宣言だけではない。なんと、そのゴルフで大学の推薦を勝ち取ってしまう。

ゴルフはコロナ禍で帰国した際、ゴルフ好きな親の相手をしたことがきっかけである。たった1年半でのゴルフ推薦。コツは「自分で考えてやること」と言われた親は肩身が狭い。

さらに、学業での奨学金認定も・・・

なぜか周囲の人に助けられ、なんとなく「やりたいこと」を実行する。

彼の親のスマホには定期的に送られてくる写真。その中に親が会ったこともない著名人や有名人がいる。

野球の時期は、阪神タイガースのエース。ゴルフの時期では、マスターズチャンピオン。親は訳がわからない。思い出すのは「願いは叶う」である。

彼の高校卒業式には、近所のおばちゃんや子供、ジムやレストランの人など、20人以上が集まった。そこには笑顔が溢れている。みんな自然と彼を応援してくれる。

結局は良い人に支えられてきただけだ。

彼の名は TENSUKE!

ただただ、シンプルにニュートラルな生き方をしているだけである。

彼のように生きていきたい。
彼のような 「 ∞ 」 の未来で生きたい。
そして、彼がしてもらったような応援をしたい。

そう、株式会社Tenの名は彼からいただきました。